底地の売却事例ー「娘に迷惑をかけたくなかった。借地人とのトラブルを手放して、やっと肩の荷が下りました」
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底地の売却事例ー「娘に迷惑をかけたくなかった。借地人とのトラブルを手放して、やっと肩の荷が下りました」

底地の売却事例ー「娘に迷惑をかけたくなかった。借地人とのトラブルを手放して、やっと肩の荷が下りました」_センチュリー21中央プロパティー

─ 神奈川県横浜市在住・72歳男性 Kさんのケース

地代を払わない借地人──気づけば「訳あり物件」になっていた底地

神奈川県横浜市に住む私は、現在72歳。定年退職をしてからは、趣味のガーデニングや地域活動をしながら、静かな老後を過ごしてきました。

ただ一つ、ずっと心に引っかかっていたのが、父の代から受け継いだ「底地」のことです。

横浜市内の住宅街にある約40坪の土地で、現在は借地人が自宅を建てて住んでいます。しかし、数年前からその借地人との関係がこじれはじめたんです。

きっかけは、地代の未払いでした。毎月決まった金額のはずが、払われたり払われなかったり。こちらから催促の連絡をすると、「事情がある」「待ってくれ」と言うだけで、全く支払われない月もありました。さらに更新時期になっても、更新料の交渉どころか、話し合いすら応じてもらえない。

正直なところ、もう何度も「裁判にした方がいいのか」と悩みました。でも、私は法律のことも詳しくないし、裁判なんて人生で一度も経験したことがありません。弁護士を入れても時間とお金がかかる。それでもう、だんだんと何もかもが面倒になってしまっていました。

「娘にこんな面倒な土地を残したくない」──それが売却を考えた原点

そんな状態が続く中で、私は「自分が死んだ後、この土地を娘に相続させたくない」と言う思いが日に日に強くなっていました。

一人娘は既に結婚して他県で家庭を築いています。不動産の知識もなく、借地人とのトラブルなんて絶対に対処できないでしょう。それなのに、地代も払わないような借地人のいる土地を相続させたら、娘に迷惑がかかるだけです。

収益性もほとんどない、トラブルの種でしかない底地。できることなら自分の代でなんとかしておきたい。そう思って、「底地 トラブル 売却」などとネットで検索するようになりました。

「他社に断られ続けた」中、中央プロパティーとの出会い

ところが現実は甘くありませんでした。

不動産会社に相談しても、返ってくるのはこんな言葉ばかりです。

「借地人とトラブルになっている底地は、うちでは扱えません」
「借地契約がこじれている状態だと、買い手が見つかりませんよ」
「まずは借地人との問題を解決してからでないと…」

何社にも連絡しましたが、まったく相手にされない。売りたくても、売れない。まるで袋小路に迷い込んだ気分でした。

そんな時、ようやく出会ったのがセンチュリー21中央プロパティーさんでした。

電話相談の時点で、「借地人とのトラブルがある」と正直に伝えたのですが、担当の方は驚くような対応をしてくれました。

「そういったお悩み、実は非常に多いんです。当社では、トラブルのある底地でもご売却のお手伝いをしていますよ。」

これまでの会社とはまったく違う反応に、正直ホッとしました。

専門性のある対応と提案に救われた

中央プロパティーの担当者は、すぐに現地を確認し、借地契約の内容や過去のやり取り、未払いの地代の履歴などを丁寧にヒアリングしてくれました。

私としても、「これだけ問題のある土地、やっぱり買い手なんてつかないだろう」と思っていたのですが、担当者から返ってきた言葉は意外なものでした。

「確かにトラブルはありますが、こうした案件を専門に扱う投資家や事業者もいます。売れますよ、大丈夫です。」

さらに驚いたのは、買い手探しのスピードです。相談から2ヶ月も経たないうちに、「購入希望者が見つかりました」と連絡がありました。

相手は、底地や借地の管理・再生を専門にしている会社で、トラブル対応にも慣れているとのこと。

「本当に、あの土地が売れるのか?」と半信半疑だった私ですが、中央プロパティーの調整とサポートのおかげで、契約まであっという間に進んでしまいました。

売却完了──「娘の笑顔が、何より嬉しかった」

無事に底地の売却が完了し、すべての手続きが終わったとき、一番に連絡したのは娘でした。

これまで、借地人とのトラブルや、売却に向けて悩んでいることも、実は娘には話していたんです。娘は「なんとか手放せないの?」とずっと私を心配してくれていました。

だから、「全部終わったよ」と報告したときの娘の安心した声と笑顔が、私にとっては何よりのご褒美でした。

「お父さん、本当によかったね!おめでとう!」

その言葉を聞いた瞬間、ようやく肩の荷が下りた気がしました。

売却後のいま:収入は減ったが、気持ちは豊かに

底地を売ったことで、当然ながら月々の地代収入はなくなりました。でも、もともと地代も遅れがちで、トラブル対応に追われていたので、むしろ精神的にはずっと楽になりました。

売却金は、今後の生活資金の一部として大切に使うつもりです。必要以上に資産を残すことよりも、家族にトラブルを残さないことの方が、ずっと価値があると私は思います。

同じ悩みを持つ方へ:「あきらめないでください」

私のように、底地を持っていても「トラブルがあるから売れない」と悩んでいる方は、きっと全国にたくさんいるはずです。

でも私は声を大にして言いたいです。

「あきらめる必要はありません」

一般の不動産会社では断られるような底地でも、中央プロパティーのような弁護士のいる専門会社なら、ちゃんと対応してくれます。

何より、知識と経験が豊富なので、「売るのは無理」と思い込んでいた私のような人間でも、安心して任せることができました。

最後に

底地のように、目に見えないリスクや関係性が絡む不動産は、本当に難しいものです。だからこそ、早めに動いて、信頼できる専門家に相談することが何より大切だと痛感しました。

私は、「自分の代で片をつけたい」という思いだけでここまで動きました。でも今は、「これで娘の将来に不安を残さずに済んだ」という、何ものにも代えがたい安心感があります。

もし同じような悩みを持っている方がいたら、ぜひ一歩踏み出してみてください。きっと、私のように「心からホッとできる日」が来るはずです。

【インタビュー協力】
神奈川県横浜市在住・Kさん(72歳・男性)
売却対象物件:横浜市内の底地

この記事の監修者

西川 純子

宅地建物取引士

【相談実績:500件以上】
借地権アドバイザーとして、お客様の借地権に関するお悩みを解決するお手伝いをしています。借地権の問題は法的にも複雑で、解決に時間がかかることもありますが、私は常にお客様に寄り添い、どんな小さな不安にも丁寧に対応しています。契約更新や売却、トラブル解決など、お客様が安心して取引できるよう、専門知識を活かしてサポートいたします。お客様が最良の選択をできるよう、信頼できるアドバイザーとして全力でお手伝いします。お気軽にご相談ください。

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