相続した底地を収益源に!地主のための賢い底地活用ガイド
目次
「先代から受け継いだ底地があるが、地代が安すぎて固定資産税を払うと手元に残らない」「借地人との関係が悪くなるのが怖くて、長年放置している」…そんな悩みをお持ちではありませんか?
底地は「自分では自由に使えない、どうにもできない土地」だと諦められがちです。 しかし、適切な整理と活用を行えば、安定した収益源やまとまった資産に生まれ変わる可能性を秘めています。
本記事では、底地の基礎知識から放置するリスク、そして専門家だからこそ知る「現実的な収益化戦略」を解説します。
そもそも「底地」とは?
底地とは、一言で言えば「借地権が設定されている土地」のことです。
土地の所有権(底地)は地主が持ち、その上の建物を利用する権利(借地権)を借地人が持つ状態を指します。
地主であっても、自分の意思だけで建物を建て替えたり、土地を自由に売却したりすることは法律(借地借家法)によって厳しく制限されます。
底地が「活用しづらい」と言われる3つの理由
底地が他の不動産資産と比較して「扱いづらい」とされる背景には、経済的な不合理さと、長年の人間関係が絡み合う特有の事情があります。
①収益性が低くなりやすい
地代が数十年単位の古い契約に基づいたまま据え置かれていることが珍しくありません。
近隣の相場が上昇したり、固定資産税などの公租公課が増額されたりしても、地代に反映されていないことが多々あります。
税金を支払うと手元にほとんど利益が残らないような「実質的な赤字」状態に陥り、資産としての魅力が乏しく見えてしまいます。
②借地人との関係性の難しさ
親の代、あるいは祖父の代から続く数十年越しの付き合いがある場合、地主側が遠慮してしまう傾向があります。
適正な地代への増額交渉や更新料の請求を切り出すこと自体が「欲深いと思われるのではないか」といった心理的なストレスとなり、話し合いが進まないのが一般的です。
③借地借家法の壁
底地の権利整理には借地借家法などの高度な法的知識が不可欠ですが、個人では太刀打ちできないことが多くあります。
借地人側の権利が強く保護されているため、地主が土地を自由に使いたいと思っても、立ち退きなどの交渉において感情的な対立を招きやすく、解決に膨大な時間がかかってしまいます。
このように、経済的な収益性の低さと、古い人間関係に伴う感情的な問題が複雑に絡み合っていることが、底地活用を困難にしている大きな要因です。
底地放置のリスク、資産価値が下がるのはなぜ?
底地を放置することは、現状維持ではなく「資産価値の低下」を意味します。
①収益性の低下(インフレ負け)
物価や固定資産税が上昇しても、地代の改定は容易ではありません。
据え置きの地代は、相対的に価値が目減りし、実質的な利回りを圧迫し続けます。
②相続時の「争続」と納税リスク
底地は第三者への売却が難しく、現金化に時間がかかります。
権利関係を整理しないまま相続が発生すると、高額な相続税の支払いに窮したり、管理の難しさから親族間で押し付け合いが発生し、負の遺産(負動産)化する恐れがあります。
③法改正によるペナルティ
2024年4月からの相続登記義務化により、放置は過料の対象となります。
名義が古いままでは売却や融資の担保活用も一切不可能になり、出口戦略が完全に塞がれてしまいます。
地主が選べる底地活用の主な選択肢
底地の整理には、主に以下の5つのルートがあります。
- ① 地代の見直し・増額交渉:
固定資産税とのバランスを考え、適正な価格へ改定します。 - ② 底地を借地人に売却する:
借地人にとっては土地が「完全所有権」になるメリットがあり、地主にとっては早期の現金化に繋がります。 - ③ 借地権を買い取って完全所有にする:
借地人から権利を買い戻し、自社で新たな物件を建築・運用することで収益を最大化します。 - ④ 第三者へ売却する:
借地人との交渉が困難な場合、底地専門の投資家や業者に売却して資産を組み替えます。 - ⑤ 等価交換・共同建替え:
土地の一部を交換し、地主と借地人がそれぞれ完全な所有権を持つ土地を得て、収益物件を建てる手法です。
底地活用で失敗しないための注意点
底地活用で失敗しないためには、以下3つの注意点があります。
- 専門家(第三者)を介した冷静な交渉
- 税金や法的リスクを見落とさないこと
- 相場を知らずに売却や買取などを判断すること
専門家(第三者)を介した冷静な交渉
当事者間での交渉は感情的になりやすく、長年の人間関係が裏目に出ることも少なくありません。
底地に精通した不動産会社や弁護士などの専門家を介すことで、法的なエビデンスに基づいた客観的な話し合いが可能になり、円満な解決(円満な地代改定や売却)へと導けます。
税金や法的リスクを見落とさないこと
底地の売却や等価交換には、所得税や譲渡所得、贈与税などの複雑な税務が絡みます。
また、2024年4月からの相続登記義務化といった法改正への対応も必須です。目先の収益だけでなく、将来の相続税支払いも見据えたシミュレーションが欠かせません。
相場を知らずに売却や買取などを判断すること
底地の価格は、通常の土地(更地)と異なり、借地権割合や地域慣習に大きく左右されます。相場を把握しないまま、提示された条件を鵜呑みにするのは危険です。
複数の専門家による査定を受け、その土地の「適正価格」を理解した上で判断することが、資産価値を守る鉄則です。
まとめ|放置せず、底地を「生きた資産」に変えよう
底地は扱いづらい資産ですが、適切なアプローチさえ行えば、確かな収益を生む資産に変わります。 放置は最大のリスクです。 2024年4月からの相続登記義務化や、相続税増税の波が来ている今こそ、行動を起こす時です。
当社センチュリー21中央プロパティーでは、弁護士と専門スタッフがチームを組み、初回から無料でお客様の底地診断を行っています。
複雑な権利関係も、まずは情報の整理から始めてみませんか?

借地人とのトラブル、相続した底地にお悩みの方は、ぜひ当社の無料相談窓口をご利用ください!「底地のトラブル解決マニュアル」では、トラブルの対処法や当社のサポート内容を紹介しています。ぜひご覧ください。
この記事の監修者
代表取締役 /
宅地建物取引士
CENTURY21 中央プロパティー 代表取締役/宅地建物取引士
都内金融機関、不動産会社での経験を経て、2011年に株式会社中央プロパティーを設立。長年にわたり不動産業界の最前線で活躍するプロフェッショナル。
借地権の売買に精通しており、これまでに1,000件以上の借地権取引や関連する不動産トラブル解決をサポート。底地や借地権付き建物の売却、名義変更料や更新料の交渉など、複雑な借地権問題に従事。
著書に「地主と借地人のための借地権トラブル入門書」など多数の書籍を出版。メディア出演やセミナー登壇実績も豊富で、難解な相続不動産問題も「わかりやすい」と説明力に定評がある。